■虫のかたちと しくみ
描くときにはずせない、虫のかたちとしくみ。
虫をえがくときには、このしくみをもとにしてえがくときれいにえがくことができます。
というより、これを知っておけばたいていの虫はえがけてしまいます。
ということでこれはきほん、なのですが、
虫の肢(あし)は3対、6本(昆虫でないクモは4対、8本)
羽根の枚数は2対、4枚
これはまちがえてはいけません。
擬人化という、人に似せたりキャラクター化した絵のときは、うでや足にたとえて、2対・4本というようなえがきかたもあるのでこだわらなくてもよいですが、
ふつうに昆虫をえがく場合のために、知っておくとよいでしょう。
かんじんなのはここから。
昆虫のからだは、大きく、
あたま
むね
はら
の3か所で構成されています。
どんな虫の絵をえがくときにも、この3部を必ずかきます。おろそかにできない部分です。
また、昆虫ではないクモは、あたま&むね+はら、という2部になっています。(理科の先生風に言えば、頭胸部と、腹部)
そして、
チョウチョも、トンボも、イモムシも、カブトムシも、セミも、すべての昆虫例外なく、
すべての肢、羽根は、むねからはえています。
だから、昆虫を描くには、すべての肢・羽根はむねとくっついていることが重要となります。
■まず3つのからだを図形であらわす
昆虫はあたま・むね・はらの3つで構成されていることはもう分かりました。絵をかくときも、この3つをえがけば簡単にどんな昆虫でも描くことが出来るようになります。
もちろん、いろいろな向きやポーズからの絵、たとえば、下の方に載せているカマキリなんかは標本よろしく上からみおろした絵よりも、真横からみた絵の方が活き活きしてくるし、木のみきでのカブトムシとクワガタのミツあらそいなんかもフクザツなポーズを要求される絵ですが描いて見たい題材です。
かきかたです。
すべての昆虫は、まずはじめに、あたま・むね・はらの3つを
円や四角、あるいは三角といった、単純な図形で形取ることからはじめます。
チョウ、甲虫、バッタの図形です。
この時点でバランスよい形がとれていれば、
80%はかけたようなもの。
あとはこれの形を整えて、あれこれかざりつけすればいいわけです。
チョウ・ガの描き方
以前、小学生対象に絵の講師みたいなことをかつてさせていただいたことがありますが、そのときに児童にきいたりするのですが「チョウとガの違いを話せますか」と問うと具体的な答えが返ってきません。
中には、「昼活動するのがチョウで、夜がガ」というするどい観察力の方もいますが(もちろん正解です)容姿に至っては、あまり知られていません。
チョウはキレイでガはブキミなんて答えもあったりするので、まずは図をみてください。
チョウとガのちがい
|
|
上から見たチョウ・ガのえがきかた
上からみたチョウ・ガを描くときのポイントは、なんといっても、はね。
もようと、形がしっかりかければ、もうほぼ完成したようなもの。
むずかしいのは、左右の羽根を左右対称に描くところです。
何度もかいては消し、消してはかき、消しゴムで紙がかすれるころにようやく納得のいくものがかけた、といったとこでしょうか。
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
7 のつづき |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
完成
はじめのうちはモンシロチョウやシジミチョウのような、色の少ないチョウからはじめるとよいでしょう。
(ガは色彩が豊富なのでなれてからのほうが望ましいです)
簡単にいつのまにかバッタを描く
バッタの基本図形は、さんかく、しかく、半分のだ円。
そして、命ともいえる、うしろ肢を大げさにおおきく。
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
完成
応用すれば、ほかのバッタも。
|
|
|
|
|
|
ほかにも |
|
簡単にいつのまにかカマキリを描く
カマキリのきほんずけいは、さんかく、しかく、だ円、です。
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
完成
しょっかくを2本頭にかいて、カマにギザギザをつけ、おなかにたてせんを入れて、
色を塗れば、全然どう猛にみえないカマキリのできあがり。