魚 イラスト》イラスト作成の詳細情報

作品ができるまで 手描き原画 パステル&色鉛筆編 page 2

パステルと色鉛筆を使ったイラストの私の描き方を紹介しています。

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背景のつづき

背景のサンゴを遠い順に描いていきます。
まず薄い緑を塗ります。

はみでた部分は、海の時と同じように、消しゴムで消していきます。この写真では細部を消すのにペン形消しゴムを用いています。
このように薄い色ならば問題ないのですが濃い色だと完全に消せずに残ってしまうので、不安な場合はマスキング処理を施します。

消しゴムかすを払うのに、手で払うとせっかく描いた絵がかすれる恐れがあるので、はねぼうきなどのやわらかいものをつかいます。
私の場合、写真にあるようなほこりとりではたき、それでも画紙にしつこく着いている物は慎重に指で擦り取ります。塗り終わったら、定着します。

サンゴに立体感をつけるため、少し暗い(濃い)緑でグラデーションをかけます。

色が見つからない場合はこのように二つ以上の色を混ぜ合わせます。

一番遠くのサンゴが塗り終わりました。ここまでグラデーションをつけるため3回、徐々に濃い色をつけました。
この後、わすれずに定着スプレーを吹き付けます。定着処理は一つの過程が終わるたびに必ず行ないます。

次に手前のサンゴを仕上げます。
先ほど仕上げたサンゴと同化しないようにするため、ベースになる明るい黄緑には別の色を使いました。。

変化を付けるため、一番左のサンゴは色を変えました。

サンゴの枝1本1本にグラデーションをつけます。
さっきのせたサンゴのベース色に深緑をすこしまぜたものを、1本1本に丁寧に描いていきます。
サンゴの枝が小さすぎてこのような描き方ができない場合は、サンゴ全面にグラデーション用の色をベタ塗りし、ペン消しゴムで不要な部分を消していく方法を用います。
ここでも、描き終わった後には定着を忘れずに行ないます。。

輪郭を色鉛筆でなぞり描きします。
描画色に一番近い色を選びますが、色を選ぶのにある程度の「色への慣れ」が必要になってきます。違いすぎる色を選んでしまうと、線が主張し過ぎて背景の域を越えてしまうので注意が必要です。

エダサンゴが完成しました。

背景その3 磯を描きます

磯を塗ります。
まず明るいグレーをのせていきます。
ここでも不安なときはマスキングしますが、今回はマスキングせずによけて塗っていきました。

磯を塗るときはわざとムラをつくります。
元々岩なのでこのくらいムラがある方がより岩らしく表現できるからです。
この時点で定着します。

暗い(濃い)グレーを、磯の岩に似せてグラデーションをつけていきます。
磯の岩は、山の岩と質が違うので、資料写真などがあればそれを参考にして塗っていきます。

さらに"らしさ"を出すために、青やピンク(磯の岩にはいろいろな色がくっついてるんですよ)をのせていきます。
岩のもつゴツゴツさを表現するように心掛けます。

ひととおり描くごとに定着スプレーをします。

さらに暗い(濃い)グレーをかけて、立体感を強調します。
立体感のつけやすさは、パステルの得意とするものです。

磯が完成しました。定着処理を忘れずにします。

背景その4 砂地を描きます

砂地を塗ります。まずは明るい黄色をのせていきます。
マスキングは省略しました。

セオリーでは海の次はこの砂地が一番遠いのでここから先に塗るのですが、無理してこだわる必要はありません。
都合がよい順番で塗ればいいわけです。

砂の質感を出します。少し暗い(濃い)黄色で表現します。

これで背景が仕上がりました。

次のページでは、登場魚を描いていきます。

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